今回の調査で、精神的健康度を測定したところ、一般男性に比べて、乳がんに罹患した妻をもつ配偶者は精神的な健康度が低いことがわかりました。がんにかかった本人よりも、実はその配偶者やパートナーの方が、精神的に不健康な状態にあるという報告がいくつもあります。その理由は、大切な配偶者が今まで経験したことのない病にかかってしまったというストレスに加えて、配偶者を支える立場になり、生活をこれまで通り回していくための実質的な大変さや、治療や将来に対する精神的な不安などがうまれやすいからだと言われています
そんな時に大切なことは、「自分は今ストレスがかかっている状態にあるんだ」ということをまずは自覚することです。自覚がないまま、ある種の過覚醒状態で頑張りすぎてしまうと、長期戦になる乳がんとの闘いの中で、心が折れそうになってしまうことがあります。もちろん油断は禁物ですが、乳がんは比較的性格の優しいがんですので、長期的につきあっていく気持ちで、配偶者と取り組んでいくことが大切です。
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