乳がんの早期発見のために

乳がんとは?

乳がんは、乳腺にできる悪性腫瘍です。日本人女性の乳がんは、欧米に比べて少ないとされてきました。しかし、ライフスタイルや食生活の欧米化や未婚・晩婚の女性が増えたことによって、日本女性の18人に1人が生涯のうちに罹患する病気になりました。年齢別でみると、30歳代から増加し始め、40〜50歳代にピークを迎え、その後は次第に減少します。

乳がんになりやすい要因

以下の要因は、乳がんになりやすいリスクファクターと言われています。当てはまるものが多い人は、全員が乳がんになるということでは決してありませんが、日頃から関心を持って、こまめに検診を受けることが大切です。

  1. 月経のある期間が普通の人より長い
    (11歳以前の初潮、55歳以降の閉経・未産・35歳以上の初産)
  2. 標準体重を2割以上超えている人(特に閉経後の肥満)
  3. 乳がんになった近親者がいる人(母親や姉妹など)
  4. 避妊薬や女性ホルモン、副腎ホルモン剤を常用している人
  5. アルコールを飲む機会が多い人など

日頃から心がけておくこと

乳がんにならないために日頃から心がけておくことは、バランスの良い食事(特に、高カロリー高脂質食の取りすぎには注意)、適度な運動、禁煙、ストレスをためない生活が考えられます。

しかし、どんなに生活に気をつけていても、がんができることもあります。何よりも、日頃から関心をもって、身近な病気であることを知っておくことが大切です。まずは、毎月1回、閉経前の人は生理が終わった後4〜5日目に、閉経後の人は日を決めて、自己検診をはじめ、普段から自分の身体に関心をもつようにすると良いでしょう。そうすることにより、変化があった時に気がつくことができます。

身体の兆候

乳がんは、乳房の外側上部に多くみられます。他の部分より乳腺が多いため、約半数がここに集中しています。その次に多いのが乳房内側上部、外側下部です。乳がんの初期に痛みはほとんどなく、かたい根のはったようなしこりが多くみられます。しかし、がんの性質によってもかたさや症状は様々なので、自己判断は避けましょう。しこり以外にも次のような変化があった場合は、すぐに専門医の診察を受けましょう。

  1. 乳頭から血性の分泌物が出ている
  2. 乳頭の陥没や変形、ただれ
  3. わきの下のしこりや皮膚のくぼみ

検診のススメ

月1回の自己検診はとても大切ですが、自分で見つけられる大きさの腫瘍は5〜10ミリであるといわれています。逆にいうとそれ以前の小さなしこりは見落としてしまう可能性があるということです。本当に初期の小さなしこりを見つけるのに適しているのが「マンモグラフィ」などの画像検査を取り入れた乳がん検診です。特に、乳がん好発年齢となる40歳以上の方は、定期的にマンモグラフィを用いた乳がん検診を受ける習慣をつけることが大切です。何よりも、早期に発見することが乳がんを治すことにつながるのです。